夏・白山 付け替え砂防新道から御前峰2010年07月25日

 
 弥陀ヶ原にて
■目的地:加賀白山・御前峰(2702.2m)
■日にち:2010年7月25日(日)
■天気:晴れ後曇り
■同行者:単独
■アクセス:自宅 発(4:30)=(名神・北陸 道)=福井北IC=(8:15)市ノ瀬(8:40)=バス=別当出合(8:55)
■コースタイム:
  別当出合 発(9:00)~中飯場(9:35)~甚之助避難小屋(10:55)~南竜分岐(11:15-11:20)~
  黒ボコ岩(12:20)~弥陀ヶ原~室堂(12:50)~御前峰(13:30-13:50)~室堂~南竜分岐(14:50)~
  甚之助避難小屋~別当覗(15:20)~中飯場(15:40)~別当出合 着(16:10)

 梅雨明けしたが、猛暑日が続く。ぐったりとしてもしょうがないので山へ。しかし、今年は意欲が細い。
白山は遠いしなぁ、大山くらいでどうかな。でも、予報は西が曇り傾向なので白山の方が良さそう。
そんなことを考えていた土曜日は少し早めに寝る。明けて日曜、4時に目が覚めた。行ってみましょう。

 高速割引が続いていて、福井まで\1750-はありがたい。福井北IC出た所が少し様子が変わっていた。
中部縦貫道に入りたかったが、丸岡市街を通る旧道から勝山へ。見慣れた風景であるが、ひと筋入ると
全く不案内。恐竜博物館の前を通ってR157に合流する。白峰市街を過ぎるといつもの谷道となる。

 市ノ瀬の手前に、白山展望所なるスペースがつくられていた。市ノ瀬駐車場付近からは六万山が
邪魔して見えないが、ここなら確かに御前峰がどっしりと見える。駐車は奥の方になった。
バスの待ち時間があるので、入山届を記入。ビジターセンター内をぐるっと見る。環境保全の取り組みに
合わせて生き物の目撃情報を展示してあった。熊との遭遇は3件ほど。オコジョや雷鳥もひょっとしたら
可能性があるようだ。大事に見守りたいものです。特筆は別当出合のマムシ、遭いたくないですねぇ。
 
 砂防新道への吊り橋 
 少し遅れてきた金沢からのバスにゆられて別当出合。観光新道の近くで崩落があったようです。
そうでなくても体力低下気味、温和しく砂防新道へ。中盤の付け替え道は以前からありましたが、今年は
登り始めてすぐにも、登降別ルートになっている。登りが新しく出来たようで、略図を見ると急登あり。
 
 夏空のシシウド 
 吊り橋を渡って5分も山道を歩くとその分岐につきました。道標に従い右に入ります。
木陰の道はウグイスが鳴き、アジサイが咲いています。新しい石段が組んであり、徐々に険しさを増す。
その分、振り返ると今までにない景色が楽しめます。別当出合のバス停や吊り橋が小さく見えます。
 
 別当出合を俯瞰 
 石段がなくなり、ブナの林を抜けて中飯場。沢山の人が休憩中。団体さんも多いので早めに出発。
シモツケソウの紅、フジバカマの地味色、センジュカンピの純白。登る道々には初夏の花が多い。
甚之助避難小屋の手前はゴゼンタチバナが残っていいました。今年はトイレ工事中とのことで、搬入ヘリに
注意の看板がある。今日はその爆音がありません。
 
 甚之助避難小屋 
 大人数の小屋を過ぎるとハクサンチドリが賑やかになってきます。ガスが湧いてきました。
この辺りからいつも足に疲れが出てくるのです。今日も同じ、いや左のももが少し痙攣しかけ。こんなに早く
異常を感じるのは運動不足なんでしょう、歳と共に無理は出来ないなと実感。汗は滝のように流れています。
首に巻いたタオルは汗くさくなってしまっている。足をかばいながらゆっくり登ります。
 
 沢水 
 南竜分岐はさらりと過ぎて、七曲がりの沢水を目指します。一本目は水が少なかったので、2本目へ。
なかなかいい感じで冷たい水が落ちてきています。リュックをおろし、眼鏡を外して顔を洗う。首筋を濡れた
タオルで拭く。気持ちいい~。爽快。沢水で涼をとるのが夏山の楽しみになりました。雲が出て陽射しも隠れています。
イブキトラノオ、クルマユリ、ハクサンフウロ、ニッコウキスゲ等々、緑の斜面は色とりどり。
 
 黒ボコ岩(左)を見上げる 
 つづら折れの登りはガスが流れます。延命水はか細くなっていました。黒ボコ岩までゆっくり登ります。
鉛色の雲が動いて空が出ました。蒼い空に白い雲。顔を洗って涼をとり花に元気づけられたので、まっ白な雲に
引き寄せられるように登っていきます。黒ボコ岩も10名以上が休憩中。
その先の弥陀ヶ原のベンチで今日3度目のおにぎりタイム。野菜ジュースもおいしい。
 
 五葉坂から弥陀ヶ原と別山 
 広い弥陀ヶ原の上に御前峰が顔を出しました。雪渓の白が光っています。1Lの水は半分以下になってきたので
室堂で補給しようと思います。クロユリが咲いている木道から五葉坂へ。この登りが足にはきつい。呼吸は問題ない
けれど、室堂まで足が持つか疑問。時々マッサージしながら岩の間を登って室堂着。室内の温度計は22℃でした。

 なぜか山頂まで行ってみようという気になり、白山神社の横からよく整備された石段を登っていきます。
この両脇はクロユリ満開です。久しぶりに見る高山の花に導かれるように、足をかばいつつ、後の人に抜かれつつ
登っていきます。近年、山頂には執着がなかったのにどうしたことかよくわかりません。
帰りのバスがあるので14時に引き返すことにします。高天ヶ原で13時15分、なんとかなりそう。足下の石の間には
イワギキョウやタカネツメクサが咲いています。涼しい風が通ります。
 
 御前峰を見上げる 
 石垣で囲まれた奥宮は8年ぶり。20名以上と思しき人達がそれぞれの山頂を満喫。残念ながら雲で遠望はなし。
それでも眼下の室堂平やすぐ横の大汝峰手前のお池群、険しい岩峰など久しぶりに堪能する。
風は冷たく、汗かいた腹が冷やされてしまいそうです。13時50分、ひと息ついて下山。空身で登る人達とすれ違う。
 
 大汝峰とお池群 
 室堂で空いている水筒に給水し、帰路を急ぐ。周りはガスが流れるのでさほど景色は見られない。
往きと同じ道を足下注意しながらかけ下りていく。沢水で顔を洗う。
小学校にあがる前の小さな子供連れや若い人達も多く登っている。この山を好きになってもらえたらいいなと思う。

 別当出合から16時半のバスに乗る。満員だ。乗る前にも顔を洗って汗がひいたので心地いい。
そういうわけで温泉に寄って帰るつもりだったがパス。高速に乗り、PAで越前そばを食するつもりだったがこれもパス。
八日市付近で渋滞になるも停まることはなかった。22時帰宅。Tシャツから出ていた腕が日焼けでヒリヒリしてきました。

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2010.8.10. BY M.KANE

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