春雨・御祓山へさくらツツジ三昧 ― 2010年04月24日

けむるツツジ回廊
■目的地:御祓山(773.1m) <山域:但馬 養父市大屋町> ■日にち:2010年4月24日(土) ■天気:雨時々曇り後晴れ ■同行者:単独 ■コースタイム: 糸原 駐車地Ca180m 発(9:45)~東屋(10:00)~ツツジ回廊~512mP(11:15)~みずめ桜(11:25-11:45)~尾根分岐(11:48)~ 山頂(12:15-12:20)~尾根分岐(13:05)~みずめ桜(13:15-13:25)~ツツジ回廊~東屋(14:20)~駐車地 着(14:30) 昨日は冷たい雨が昼頃から上がった。数年前、ツツジ群落のオフに参加しそこねてから、あこがれ続けていた山へ。 東から大屋町に入るのは初めて。大屋川や明延川は水量多くて岩も大きい。明延鉱山の名は昔の教科書に出ていたのを 記憶するが、ここのさらに上流だったのかと感慨無量。 糸原の駐車場へは県道脇に看板があり、細い道を少し上がる。道が細いので小さな駐車場かと思いがちだが、十分な広さ。 先客1台。準備が済んだご夫婦が先発。東屋までは植林の沢沿い道でじめじめしている。暖かくなればヤマヒルが出るという。今日はまだ居ないようだ。 ツツジの尾根が見えてくる。取り付き付近は落ち花が多くて、やっぱり遅かったかなと少しがっかり。 しかし、整備された山道を上っていくとだんだんと立派な花が出てきた。時々雨が降る。周りの山にガスが湧く。 水の滴る花々も良いものである。最近、小雨の山行が続いているので苦にならない。 整備された山道ながら、元々急斜面なので、足下注意の細い道もある。ミツバツツジに酔う。 つづら折れを何度も繰り返して尾根上を登るようになる。周りの早春っぽい浅緑色や春もみじがまたいい。 沢沿いの道
512mPのみはらし台からは、植林の中にそれと判る白い山桜が見える。 そうでなくても山桜は他にいくつも咲いていてみんないい色なのである。 512mP下から西望 (左奥が藤無山方面、右奥は氷ノ山方面)
みはらし台からのみずめ桜 (奥の白)
みはらし台から須留ヶ峰 (中央が山頂)
植林の鞍部から薄暗い登りを抜けると白い花をつけたみずめ桜。はらはらと花びらが舞う。 花は散っているかなと思っていたので、満開を少し過ぎた様子は望外の幸せ。花吹雪とまでいかないひらりと浮かぶ散り方は かえって静けさを引き立てる。谷間の斜面の何とも不思議な空間。ここのベンチで花見の昼食とする。 萌黄色の谷 (みはらし台下)
巻き道で尾根にのる。山頂まではすぐかなと地図も見ないで楽観していたら、以外やトラロープのついた難所がある。 その後は平坦尾根となり快適。先行のご夫婦が降りてきた。尾根にのった所では山道に足跡が見られなかった。 どこから登ったのだろうか。答えは後でわかった。 山頂手前になるとまた急な一直線の登り。雨で濡れているので下りは滑りそうだ。 三角点に着く。もともと立木で展望はあまり良くないのに、ガスでさらに見通しがない。 南の方に切り開きがあるので覗いてみると、須留ヶ峰だろうか堂々と尾根を広げている。まだ小雨も降るので、早々に下山。 危惧した下りは落ち葉のおかげか、新しい靴がいいのか滑ることはなかった。 みずめ桜
途中で南斜面に緩く広がる疎林があったので、寄り道してその雰囲気に浸る。尾根に戻るとまたガスが出ていい感じ。 尾根をまっすぐ下ればもう一つの道、南ルートになるが、今は崩壊のためか整備がまだで通行止めとなっている。 落ち葉が積もり久しく人に踏まれていない様子だ。素直に来た道を降りていく。 みずめ桜でまた一息。雲がひいてきて、氷ノ山と思われる山塊も見えてきた。陽も射す。 双眼鏡で眺めてみると右の方には天滝が水量多く落ちている。肉眼でも白い筋がわかる。 尾根けむる
ツツジの回廊は、旧道が尾根を直登していたようで、いつの間にか旧道に迷い込みながら降りた。陽もよく射してきて 往きとは違った景色が楽しめた。東屋でカメラを持ったおじさんに会う。ツツジ回廊の途中まで行ってみるそうだ。 駐車場に戻ると青空がのぞく程に雲もひいてきている。若葉がきらきらと輝く。 帰路の県道で車を駐めて名残を惜しむ。尾根に隠れて山頂は見えないかと思ったら、奥の方に確認できた。 ツツジや桜のイメージで優しい山のように思うが、なかなか険しさも合わせ持つ山でした。 大屋町の山は新緑が萌えてきたばかりで、あそこはどうかな、ここはどうかなと目移りしながら過ぎていった。 みずめ桜から氷ノ山
県道から望む
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2010.06.26. BY M.KANE