芽吹く稜線・堀越峠から頭巾山2010年05月02日

 
 ムシュウ峠と675.2mPの間にて 
■目的地:横尾峠・頭巾山(871.0m)
■日にち:2010年5月2日(日)
■天気:晴れ
■同行者:たぬきさん夫妻・やまあそさん・矢問さん
■アクセス: 自宅発(5:50)=R477=府道19=R162=道の駅「名田庄」(7:30)
■コースタイム:
  堀越峠Ca505m 発(8:35)~尾根Ca630m(8:50)~ムシュウ峠Ca625m(9:10)~675.2mP(9:30-9:35)~
  伐採地東の横尾峠道標Ca695m(10:15)~伐採地ピーク~石仏のある横尾峠718mm(10:25-10:30)~
  鉄塔#50(10:40)~頭巾山 山頂(11:40-12:35)~野鹿谷登山口(13:30)~林道~野鹿の滝 着(14:00-14:15)

 若丹尾根の堀越峠あたりは、やまごさんのレポートを読んだ時から行きたい所になっていました。
そのやまごさんが突然なこととなり、偲んで歩きたくなった。たぬきさんに声掛けすると今回の運びとなりました。
 集合地の道の駅に着いたのは7時半ごろ。我ながら早い到着だなと思いつつ駐車しようとしたら見覚えのある顔。
なんと矢問さん。しかもすでに一時間待っているという。やはり本当の山屋は早い。
 
 R162堀越トンネル北からの若丹尾根 
 やがて、下山地点付近に車を置きに行ってくれたやまあそさんとたぬきさん夫妻が到着。いつものことながら
段取りして頂いてありがとうございます。
 やまあそさんの車で堀越峠に向かう。堀越トンネルを抜けて美山側の旧道をのぼっていく。砂利道。
途中には小浜山の会が立てた棚野坂の道標がある。こちらもいつか行ってみたい。堀越峠は切り通しになっていて、
若狭側にはNTT施設への作業道が分かれている。林道のもっと下から歩きだすと思ったので余裕が出来た。
 
 堀越峠  (右に登る)
 さっそく、若丹尾根にとりつく。弓ぞり状に勾配がきつくなっていく。
頭上は芽吹き始めたばかり。明るい雑木林の下には、イワカガミがぽつりぽつりと花をつけ始めている。
きつい登りは面白いように高度が上がると周りの山並みも見えてくる。
 
 急登 
 ピークからは北西に向く。尾根の両側はすばらしい緩い谷が降りていてため息ばかり。見とれて足が進まない。
広場状のCa625m鞍部には、ムシュウ峠の道標と熊壁坂の古道を説く板があった。
私にとっては山奥のイメージが強い若丹尾根であるが、いたる所で人の往来があったようだ。
 
 尾根の脇にいい谷が続く 
 しばらく雑木の尾根が続く。今日はみんな地図が読める最強チーム。さらには矢問さんのGPSで完璧にルートは
おまかせ。その後ろから雑木林にため息をつきつつ、だらだら着いていく私は本当に極楽尾根を満喫三昧でした。
一人で歩くと難しい所もいくつかあるのだが、何も考えていない。時々申し訳程度に地図を確認するくらい。
 
 675.2mPからの地蔵杉 
 675.2m三角点ピークからさらに西進すると植林が出てくる。
さらに低木のヤブや枯れたシダの露地となる。人の手が入っているせいか、荒れ地のような雰囲気。
 
 東の「横尾峠」 
 名田庄に降りる道があるという鞍部に「横尾峠」の小さな道標がある。
今までお地蔵さんの有るところが横尾峠と認識していたので、不思議に思う。この辺り一帯を総称しているのかもしれない。
その鞍部を過ぎると北面は伐採地。若い低木が生えているが、若狭側の展望がいい。双耳峰の青葉山、若狭湾が見える。
眺めを楽しみながら西進。
 
 伐採地から北東 
 ピークを乗り越えてすぐ、小さな石室の中にお地蔵さんが鎮座する横尾峠に着く。周りはいくつかの道標があって
かなり整備されてきている。10年ほど前に通りかけた時は遙か山奥のヤブに阻まれた尾根道というイメージであった。
やまあそさんは興味深そうに石に刻まれた文字の解読。
 
 明るい稜線を満喫 
 ここから西は再び雑木林となる。見覚えのある鉄塔下を過ぎて福居からの道と合流し大きな鞍部に降りる。
ここの鞍部はいつ来てもいい感じである。ここから山頂まで長い尾根歩きがさらに続く。
 山頂へは覚悟はしていたものの約100mの高低差を登る。心臓やぶりの登りという道標は、大げさだなと思ったが
なかなかきつい登りだった。京都から来たという団体さんが20名以上で降りてくるのを待つとちょうどいい休憩となった。
 
 山頂から若丹尾根 
 山頂は静かになっている。遮るものがない展望で日差しも強い。
東に歩いてきた尾根、南の山々、西の峰々、北の下山尾根やうっすらと若狭湾など眺めを堪能する。
やまあそさんは手水鉢の彫り文字にご執心。祠が立派になっていた。三田の山喜多さんご一行と出くわす。

 下山は北尾根。しばらくは緩やかな尾根歩きだったが、ロープのある難所があって、登ってくる人を待つ。
その間に、周りを見渡して期待していたイワウチワやシャクナゲを探す。イワウチワは険しい岩陰により多く群生していて
見頃だが、シャクナゲはまだつぼみがほとんど。山道から遠く離れた斜面の下に咲いているものがたまにある。
 
 難所を見上げる 
 雑木から植林に入ると、つづら折れがしつこく続いて枯れた沢に到着。若い女性達が野鹿の滝を見に来たと昼食中。
滝はもっと下流側になる。林道歩きでぶらぶらといく。まばゆいばかりの新緑につつまれた道は谷道でも爽快である。
 沢の流れは大きくなってきて豪快な水しぶきをあげる。段差もあったり、堰堤に溜まった土砂で緩やかになったり。
道脇の土手に何か花はないかなと気にしていくも、珍しい発見はなかった。それでも新緑と水音で余りある歩き。
 
 新緑の林道 
 野鹿の滝は林道脇の階段を降りていく。先程林道から少し見えた落ち口から想像するよりも立派な滝がかかっている。
周りの谷も緑のシャワーの中でいい感じだ。
 あらかじめ置いてあったたぬきさんの車に乗せていただいて道の駅に着く。午後の陽射しは暑い。
にぎやかで春爛漫の陽射しを楽しむ人たちであふれていた。
みなさん、ありがとうございました。いい緑を堪能できました。

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2010.8.10. BY M.KANE

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