巡視道をめぐって小雪の古宝山2011年01月10日

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     古宝山西の祠から南望    
■目的地:古宝山(459.4m)  <山域:北摂・兵庫県宝塚市>
■2.5万図:武田尾
■日にち:2011年1月10日(月)
■天気:曇り時々雪
■同行者:単独
■コースタイム: 玉瀬249m標高点 発(11:00)~NHK巡視道~鉄塔#187・Ca305m(11:15)~NHK巡視道~
          NHKアンテナ(11:35)~鉄塔#188・Ca350m(11:40)~関電巡視道~鉄塔#189・Ca405m(12:05-12:30)~
          鉄塔#190・Ca415m(12:40)~鉄塔#191・Ca380m(12:43)~鉄塔#190~山頂(13:10)~
          西の祠Ca355m(13:30-13:45)~玉瀬249m標点 着(14:00)

 寒い日が続いている。昨日に引き続いて玉瀬界隈、宝塚市北部です。
昨日は武田尾の馳渡山~点名・武田尾~ホウケントウ。今日はその東の古宝山とその南の鉄塔めぐりです。
 なぜここかというと、もうそろそろ画像のような景色も見られなくなりそうだからです。新名神の工事のために。
さとゆきさんのHPで昨年6月に川下川ダム湖東岸で工事用道路の林道工事か始まっているという情報がありました。
昨日歩いてみると状況はさらに進んで、点名・武田尾242.5mの直ぐ西が切り通しになっていました。
僧川や県道猪名川切畑線でも伐採や発破での工事が進んでいます。

 工事で進入禁止になる前にと、二日も通ってしまいました。この景色が無くなると思うと惜しいものです。
画像中央の鉄塔横辺りにサービスエリアが出来るのではないかと思います。(奥が六甲)
今思うとこんなに広いエリアで植林がないというのは貴重やなと思います。あとの祭りですが。(^^;;
ただ、生えてる木は幼木が多いので、丸坊主だった時があったのかも知れません。
 
県道から入った林道 (鉄塔は#187)
 2.5万図の玉瀬249m標高点は、宝塚市北部を南北に通る県道33号線の玉瀬付近でかすかな峠となる所です。
道の東路側が少し広くなっているので駐めさせて頂きます。道の西側にはかわいらしい祠がありました。
あとで訪れる古宝山山頂の祠や山頂西のコブの祠といい地の方々が守り続けておられるところが伝わってきます。
そんな県道の峠をわずかに南に下ると東に落ち葉が覆う地道が山へ入る。「火の用心 NHK」の札、昨日下見した道です。
「車の通行禁止」の立て札が枯れ草に半分隠れていた。コンクリの小さな橋を渡り、道なりに東へ進む。

 程なく右手に巡視道を示す「火の用心」の立札が出てくる。林道は東に続くが、今日のテーマのひとつは鉄塔めぐりなので
足慣らしに寄ってみる。広い谷道は徐々に狭くなり、小さな峠では「火の用心」立札がなければ素通りする所である。
その小さな峠から西のコブCa305mへ登る。シダのはみ出す急坂を上るとピンクのリボンが出てきて鉄塔#187につく。
展望は今ひとつながら、昨日登ったホウケントウに続く高圧線が眺められた。
 
Ca320mの鞍部 
 来た道を引き返して林道に戻り、細くなっていく道を詰めていくと鞍部にのった。標高320mの等高線辺り。山道は南北に
分かれている。「火の用心」の赤い立札と白いNHKの札が立つ賑やかな所だ。南のCa365mコブに登る。NHKの特徴ある
輪っかの並んだヘリカルアンテナ12基が鳥脇山の方を向いていた。コブを越えて鉄塔#188へ少し下りると、南の眺めがいい。
武田尾の谷や馳渡山を中心に検見山から生野丘陵、畑山、六甲と続く。雪が舞ってきた。馳渡山からホウケントウへの
丘陵は緩やかな雑木に覆われているが、ここにサービスエリアが出来るのかと思うと残念である。
 
NHK中継アンテナ 
 しばし眺めて鞍部に戻り、そのまま道なりに東へ向かう。緩い谷を巻く道は、次第に雑木の谷の斜面を登るようになるが、
踏み跡が不鮮明な所もある。100m程の標高を稼ぐので汗が出てくる。巡視道のプラ階段が出てきてぜいぜいと登ると
落ち葉に覆われた明るい鞍部に辿り着く。Ca405m。お決まりの「火の用心」札が有るのは心強い。鉄塔#189はここから
林の落ち葉道を少し南に登って下りた所。ここが本日最高の鉄塔の展望地でした。また雪が来ています。風も少しあるので、
Ca410mコブの林で昼食とします。ラーメンが出来る間に鉄塔に下りて眺めの様子を見て雪が過ぎるのを待ちます。
無線を付けても今ひとつ入感がありません。今日は雪の所が多いのでしょう。
 
鉄塔#189から南望 
 先ほど登った鉄塔#188が西に小さく見えて武庫川の谷の手前の丘陵に切り通しの土色が垣間見えます。あと何年かすれば
ここにずどーんとコンクリートの道が出来るのでしょう。移動には至極便利ですが、この静けさがなくなるのはかえすがえす、
残念です。せめて今のうちに歩いておこうという気持ちが再び湧き上がってきます。

 感傷に浸っても工事は進むので、次の鉄塔に行って見ましょう。心地よい落ち葉で覆われた山道はCa405mの明るい鞍部を
通り過ぎて少し登りとなり、またプラ階段が出てきて尾根筋に出ると古宝山山頂への道と東の鉄塔#190の道に合流くます。
古宝山山頂への道の方が踏まれ方が少ないように見えるのは面白い。ここから鉄塔#190までは短いながらもこの山一番の
快適な素晴らしい尾根道です。落ち葉が多く露岩もあり、また歩きたいなと思う道でした。
 
尾根道 
 1997年に古宝山を初めて歩いた時は、鉄塔下から五月山連山の展望が楽しめた。今回もどうかなと、少し標高は下るが
次の鉄塔#191まで行ってみた。雰囲気はかすかに残るが木が伸びてしまい背伸びをしてわずかに望める状態になっていた。
もとの道を登り返して、ルンルンの落ち葉尾根道を再び歩き鉄塔#189へ下る道と分かれて山頂に向かう。
巡視道よりも踏まれ方が薄くなり、細い立木が道を狭くしています。倒木も多くなり、三角点の横に小さな祠があります。
 
山頂の祠 
 祠をのぞくと立派な木彫りの像が祀られていました。中国の黄帝かも知れないという気品ある姿です。山頂はこの祠以外に
特に見所はありませんので、写真を撮ると直ぐに西の急坂を下っていきます。こちらは良く踏まれた素朴な山道です。
Ca405コブの手前の鞍部に南の谷へ分岐がありましたがそのまま真っ直ぐ西進、コブを越えて高度を下げると露岩を登り
神社の裏にある展望岩に出ました。Ca355m。何と素晴らしい眺め。本日一番の眺めではないかと思います。南の鉄塔#187や
馳渡山から北の丘陵地、六甲の白い北面。植林が少なくうねうねと低いながらも山並みが続いて深い山奥の中に
とり置かれたような錯覚になる景色。しつこいですが、この景色の真ん中に白い道路がズドンと走るのでしょう。うーん。
 
Ca355m展望岩から山頂を見る 
 神社の前に回って朱い鳥居を潜り、岩の多い道を下りていくと、道脇はシダが多くなります。どんどん高度を下げて玉瀬の
里に下りるつもりでいくつかの分岐を選びながら下りましたら、南に振れてしまったようです。ため池の横を抜け
朝に登った林道に合流。行きがけにどこへ行く道かなとのぞきかけた道から下りてきたことになりました。
車に着くと、十数名のハイカーが武田尾方面へ歩いていきました。

 山頂は地味過ぎるほど地味でも、いろいろと枝道があるのでまだまだ面白い道や落葉の道があるかも知れません。
ちょこんとした里山ながら、楽しみ甲斐のある山です。小雪の中をおして歩いた価値がありました。

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2011.4.16. BY M.KANE

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