冬枯れ馳渡山からホウケントウ2011年01月09日

HOME
▲画像をクリックすると拡大します▲


     点名・武田尾 付近から南望
■目的地:馳渡山(289.4m)・点名 武田尾(242.5m)・ホウケントウ(346.7m) <山域:北摂・兵庫県宝塚市>
■2.5万図:武田尾
■日にち:2011年1月9日(日)
■天気:晴れ時々曇り
■同行者:単独
■コースタイム:
  武田尾登山口 発 [120m](12:10)~尾根(12:30)~南望の露地(12:50-13:12)~馳渡山(13:20-13:40)~
  Y字分岐(13:43)~西望砂露地(13:45)~東望砂露地・公団基準点「神8-3」(14:05)~点名武田尾(14:15)~
  五辻(14:30)~沢分岐(14:45)~ホウケントウ・鉄塔#184(15:05)~鉄塔#185(15:15)~玉瀬辻バス停(15:30)~
  出合橋バス停(16:00)~武田尾 着(16:20)

 先週の百丈岩から帰って、NEXCO西日本のHPを見た。
新名神の予定ルートに宝塚SAがあり、それが川下川ダムのすぐ東の丘陵地に設けられるようである。
馳渡山の直ぐ北になる。新名神ができても、この辺りの山は歩けるかもしれないが、今のようなひっそりとした
静けさはないだろう。そう思うと今のうちに歩いておこうという気になった。
慶佐次氏の「北摂の山 (西部編)」、やまぼうしさんのHPとさとゆきさんのHPを参考にさせて頂きました。m(_ _)m
 
県道の新名神工事
 冬は朝が寒いし道路凍結も避けたいから、ついつい出るのが遅くなる。今日も昼前発。
県道・猪名川切畑線もずいぶんと工事が進んできている。平日は発破もあるようなので通行止めだそうだ。
馳渡山は14年振りになる。武田尾は毎年来ているので、古井戸の取り付きはいつも見ていた。その見慣れた
山道を斜めに登ると直ぐに竹藪の中。あぁ、そうだったかなぁと今更ながら思い出す。竹はすぐになくなり、
割と手入れされた植林の中をつづら折れに登ると、冬枯れ雑木に変わり青空が広がっていく。

 尾根筋につくと山道は西に向くが、前々から気になっていた露岩を探しに行く。廃線跡から東面上部に岩が
見えていたのである。小さな尾根の東側は踏み跡があるが、落ち込む手前でなくなっていた。小さな岩はあるが、
下から見たものとは少し違う。しばらく辺りを探すが不明。後で眺め直すともう少し北寄りだったようだ。
 
馳渡山東面からの大峰山
 正規の山道に戻って少し上り、シダのヤブを抜けると南斜面に見晴らしの良い露地が現れた。以前もここで
くつろいだ。今日も昼食にする。大峰山や武庫川対岸の尾根が迫る。冬枯れの枝先が光るいい景色である。
 さらに西進してコケむした倒木の林の先に三角点がある。展望もないただそれだけのピークである。
西から上るルートもあるようなのでその踏み跡をたどってみる。テープがある。下りかけたところでとどまる。
共同受信アンテナがある。立木が多いが、枝の間から武庫川渓谷の景色。北の方は丘陵の中にブルーシートが
場違いのように敷いてある工事現場が見えた。

 少し南よりに雑木林の中を闊歩して戻る。ゆる谷状の林があり、満足。少し低木がうるさい中を見当つけて
東進すると三角点の東寄りの山道に飛び出た。
昼食をとった南望露地の直ぐ西に、北への分岐を見つけておいたのでそこを北進する。小さな道標が馳渡山を
指していて良く登られるようになってきたことを物語る。
 
西望砂露地から
 若い林の小さな鞍部を上り返すとこじんまりした砂露地に出る。立木少なく西側がよく見渡すことができる。
山腹には工事中の切り通しが痛々しい。あと数年でコンクリートの道が出来て車が行き交うことだろう。

 細いがよく踏まれた道を北上。ほとんどが低木の林間道だが、尾根が下ると水はけの悪いところもある。
前回は子供連れだったので大岩稲荷の方へ下りたが、今日はあと二つ三角点を見て回ろうと思う。
 西望砂露地から10分ほど歩いた所でY字の分かれがあった。左(西)の方は赤布が括り付けてあり、
少しヤブっぽいが踏み跡明瞭。こちらが点名・武田尾方向であろう。
 
Y字の分かれ
 小さな砂斜面を上りシダを抜けて次の砂露地で新名神の工事用道路のそばに飛び出た。切り通しができている。
今までのヤブっぽい道との変化に呆気にとられる。南東には大峰山がポッコリと見えてのどかな場所である。
まだ新しい道路公団の基準点「神8-3」が埋めてある。
 
東望砂露地から
 点名・武田尾はその砂露地から道路を北に行った切り通しの脇(東)にあるようだ。ブルーシートやユンボの横を通って
小さな鞍部を過ぎコンクリートで整地された斜面を登り返す。悲しいかな、南の展望は良い。六甲が見える。
点名・武田尾の三角点は低木に囲まれて、なんとか開発の景色から逃れたところにあった。
道は北に続いている。薄暗い林の中を進むと小さなな峠状の五叉路に出た。自然に還ろうとしている山道もある。
右の東に下ると大岩稲荷方面、西は工事道路に近い。既に西日の色。

 北に採って緩く登ると南東が開けて大峰山が見えた。
砂のえぐれた道をしばらく登ったあとは、何でこんな所にというほどの快適落ち葉道が谷の上に沿って続く。
陽が射して気持ちいい。
 
谷沿いの落ち葉道

 日陰になって倒木がぽつりぽつりと現れ、植林が出てきたところで谷は湿地状になり、
Y字分岐のようだが明瞭な踏み跡は西に逸れている。地図の波線道はそのまま谷を遡るが、
倒木が多く歩きにくそうなので、はっきりした西の方にする。
小さな尾根の背につくとさらに北の尾根に道が分かれるのでそちらへ向かう。ここも落ち葉のいい道だ。
道脇に直径50cmほどの穴がポツンポツンと口を開けている。

 車が通れそうな程の比較的広い東西の道に出たが、ホウケントウはさらに北である。
取り付きがないか付近を探すがそれらしい道も踏み跡も見あたらない。低木の薄いところをねらって直登する。
はじめは登りやすかったが、だんだんとヤブがうるさくなり、3分もすると小尾根に乗った。
かすかな踏み跡をたどって登るとピークの少し西に鉄塔の足が見えてきて三角点に到着。見晴らしのない地味な山である。
 
ホウケントウ
 東に「火の用心」巡視道があるので玉瀬の里に下っていく。程なく林道に出た。さらに東へ少し登って鉄塔#185の
下に平行して南北の林道がある。北に降りていくと道は明瞭。車道が南東に90度曲がる十字路は、道なりに北東へ。
狭くなって竹林を抜けたところで畑の上に出る。電柵をまたいであぜ道を歩けば玉瀬のバス停。
電柵をまたいでいた時にバスが出ていた。次は30分後の16時2分。武田尾まで車道を歩くことにした。

 古宝山への取り付きかもしれない林道を下見したり、破線道の取り付きを探したり、出合橋辺りの静かな沢音を
聞きながらテクテク歩いていたら、後からバスが追い抜いていった。武田尾はもう直ぐそこである。
 
出合橋の南にて (赤白は新名神通過予定標識)



  馳渡山について 
 
  山のリストへ  / ホームページへもどる
2011.2.12. BY M.KANE

コメント

トラックバック

かねちゃんのホームページへ

このブログについて

かねちゃんのホームページ別館です。

北摂・丹波を中心に
     山行記を掲載しています。

 (現在、このブログでは
    コメント・トラットバックは
       受け付けておりません)

<< 2011/01 >>
01
02 03 04 05 06 07 08
09 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

RSS