黄葉の比良・オトワ池から森山岳と比良岳2019年11月06日



■目的地:森山岳(1080m)・比良岳(1051m) <山域:比良・滋賀県大津市>
■日にち:2019年11月6日(水)
■天気:晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:
  坊村発(7:30)~明王谷林道Ca370m~北山695m(8:35)~オトワ池(9:55-10:15)~
  長池(10:25-10:35)~Ca1035mP(11:10-11:15)~森山岳(11:35-11:45)~木戸峠(12:25)~
  比良岳(12:50-13:05)~烏谷山(13:30)~摺鉢山(13:50)~牛コバ(14:45)~坊村着(15:25)

 3日前に続いて、今度は晴天の日、山上の池や小尾根へ遊びに行きました。
前回と同じルートではなくワサビ谷の西尾根を登ります。明王谷林道は早めに外れて
尾根に取り付き北山695mを経由してオトワ池へ。そして森山岳へは巡視道西側の稜線を辿る。
その先は体力相談の上で、前回行けなかった木戸峠から比良岳と烏谷山を周回して戻る計画。
前半の木戸峠までは道標もなく地図読みが試されます。主要な地形図を印刷して向かいます。

 明王谷林道に入って2つ目のカーブを過ぎたCa370m、細い作業道が分かれている。
ここから尾根に取り付きます。画像は作業道から明王林道を見下ろしたもの。

 作業道は谷に突き当たって途切れ、逆方向につづら折れ気味に上ってすぐに終点。
植林の中、獣道か作業の踏み跡か定かでない所を登っていきます。急登です。

 時々残置テープがあり、さほど迷うことなく約1時間で植林の平坦な695mピークに到着。
「北山」という小さな山名板がひとつありました。

 さらに南下して鞍部を登り返しCa715mのコブにのります。ここから先も登るだけですが、
地形は小さな二重稜線のようになったり支尾根が出たりで迷いやすく、下りは難しそうです。
標高が上がると植林の中に杉などの古木が点在していました。

 急登にあえぐこと2時間ほどで明るくなった黄葉が目に入り、植林から解放される。Ca970m辺り。

 白滝山から西へ舌のように曲がって延びた尾根の方に惹かれて登っていきます。

 小さな外輪山のような地形です。山頂に近づいてくると南が開けて、森山岳や蓬莱山の山影まで黄葉の
林が続いています。しばらくすると山頂からオトワ池へ向かう踏み跡とテープがありました

 青空を映すオトワ池。静かです。

 池をひと周りしてみました。白滝山山頂方面がのぞいています。

 長池へ向かいます。相変わらずの落ち葉のうねりを上り下りする快適な歩きです。

 長池も晴天の下では違った彩り。

 鉄塔9を過ぎて鞍部を登り返したCa970mPから巡視道を南へ外れCa985mPへ向かいます。
ここからは地形図を確認しながら、さらに南の鞍部を登り返してCa990mコブから尾根づたいにCa1035mPを目指す。
途中で白滝山ののっぺりした山頂部が見られました。

 葉が落ちた尾根は周りの地形が見えやすくて助かります。

 いたる所に彩りが現れては過ぎ、現れては過ぎていく。

 落ち葉の尾根、黄葉の山なみがうねうねと続きます。

 まもなくCa1035mP、青空が広がる。

 武奈ヶ岳方面が展望できます。そして南にはいよいよ森山岳が間近になってきました。

 Ca1035mPでおにぎり休憩の後、南の鞍部の先のCa1050mのコブから南へ細る尾根にのる。
葉を落とした樹間から周囲の山並みがよく見えます。

 地形図のとおり、尾根は南に向かって徐々に下っていきます。

 尾根の突き当たりは小さな谷に向かいます。ここの最低鞍部には、西の安曇川の谷へ下りる古道のような
様子も見られます。今までの落ち葉からシダや草が繁茂してきました。

 南の森山岳山頂へは、小さな谷の斜面に踏み跡が続いていますが、すぐにシダに覆われました。

 谷の上には大きなヌタ場があり、その東すぐに山名板です。のっぺりしてどこがピークか分かりにくい。

 森山岳山頂の近くに展望地があるということだったので、北東尾根へ向かってみる。
蓬莱山、打見山の山影を楽しみつつ歩くと...

 すかっと比良岳から武奈ヶ岳が現れる (冒頭の画像)。 さらに武奈ヶ岳の少し西寄りには台形状の白滝山や
歩いてきた尾根が広がります。東には琵琶湖も青い。快晴の展望にしばし見入ってしまいました。

 眺めを堪能した後は木戸峠へ。
巡視道上の13番鉄塔が北東尾根を下った先あるのですが、ショートカットしようと真東の方へ下りました。
これが混乱の始まり。青空の快適尾根から谷に下りたちますが、これをジャガ谷と勘違いしてしまいます。
後で反省すると、ジャガ谷上流の支流でした。Ca990m辺りと思います。

 木戸峠はまだ東だなとの認識はあるので、尾根を登ってさらに東の谷に下ります。この谷の上流側にある小屋が
スキー施設のある汁谷かなと混乱を上塗りします。実はここがジャガ谷の本流で、滝平といわれる所でした。

 木戸峠はまだ東のはずだろうと、緩やかな沢を渡渉してトラバース気味に尾根を登ります。
振り返ると辿ってきた尾根がきれいですが、現在位置が定かでないので気が気ではありません。

 すると電柱が出てきて乗り越えたその下が広場のようになっていました。
広場に降り立つと、ここが汁谷と判明。谷をひとつ取り違えていたことに気づきます。
この後は今までとは正反対、あちこちに道標があります。そんなこんなでやっと木戸峠にたどり着きました。

 足の調子は問題ないので、比良岳へ挑戦します。しばらくはほぼ平坦な歩きやすい道。
今までの地図読みや混乱の歩きは何だったんだという感じです。

 やがてゆるい谷のようになる所を登ります。その途中で黄葉のきれいな林が誘います。
森山岳までの道のない所を歩いてきた勢いなのか、ついつい逸れてしまった。

 比良岳の南側のゆるやかな尾根を登っていくつもりです。踏み跡も定かでないササの尾根。

 山頂手前で西の方を見れば、歩いた森山岳の尾根がほわほわとした感じでたたずんでいました。

 「比良岳」の山名板を確認して、周りの山並みを眺めつつのっぺりした尾根を東へ向かいます。

 正規の縦走路に合流。ここも「比良岳」と標されている。ひといきついていると単独が通り過ぎました。

 少し平坦で脇にぐねぐねの木がある所を過ぎると、大岩のある展望地。ここで休むのが正解だったなぁ。
目前の烏谷山、その左に武奈ヶ岳、右には真っ青の琵琶湖、いずれも絶景です。

 葛川越への下りはじめ、前方には烏谷山がそびえます。標高差100m以上のアップダウンはもったいない。

 良い雰囲気です。去りがたし。

 さていよいよ最後の登り、振り返ると琵琶湖へ落ちる尾根が冬枯れモードにふわふわとしています。

 急なザレた登りの後、少し平坦気味となり足にありがたい。烏谷山はまだまだです。

 南へ振り返ると比良岳の大きな影の後ろに蓬莱山や森山岳が霞んで見える。

 再び急登を一歩一歩登って、やっと辿り着いた烏谷山。三角点の先には堂満岳や釈迦岳があります。
13寺半、まずまずの時間です。しばし展望を楽しみます。

 さて、いよいよ下山モード。北西へ摺鉢山を目指します。
しばらくは徐々に下りながら周囲の山並みを眺める快適歩きが続きます。

 武奈ヶ岳が間近に見えるようになりました。

 途中で左に薄暗い杉林があり、その後再び自然林。
気づかずに通り過ぎてしまいそうなコブに「スリバチ山」の山名板がありました。

 烏谷山を振り返って名残を惜しむ。

 ここからは下りが本格的になる。薄い踏み跡を慎重にひろっていきます。

 下の方はまだ葉が青い。もう周りの山影は分かりにくくなりました。

 奥の深谷の巻道にそろそろ合流するかという頃、斜面は一段と険しくなり踏み跡を見逃す。
木々に捉まりながら下りると轟々とした水音が近くなって巻道合流。さらに幾重もつづら折れを下って牛コバ着。

 あとはこの前と同じ林道をゆらりと下りていく。足はまだ快調です。
一日中快晴でいい山になりました。

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