北摂・深山でススキ三昧 ― 2023年10月14日
■目的地:深山(790.5m) <山域:北摂・大阪府能勢町・京都府南丹市園部町>
■日にち:2023年10月14日(土)
■天気:曇り
■同行者:単独
■コースタイム:
るり渓温泉P 発(10:30)~るり渓側の登山口(10:45)~南峰(11:25-11:30)~
山頂(11:50-11:55)~るり渓温泉P 着(12:55)
北摂の最高峰、深山。20年前は笹の山、その後笹がなくなったが、今はススキの山となっていた。
山頂には深山宮と雨量レーダードームがあり、深山宮のご神体を周回すると北摂・丹波の山々が良く見渡せる。
今回のルートは20年ぶりかもしれない。
るり渓側登山口の近くに蕎麦屋さんや山小屋風カフェができて以前の山奥感が全くない。
ハイキングの人もちらほら見られた。
府道横の登山口から林の中に入りゴルフ場の横を登る。細いロープでコースを外れないよう誘導されるし
指示標も多くて間違いようがない。よく踏まれた道。今はここがメインルートかも。道の外は低い笹が生えていて
六甲の魚屋道を思わせる感じである。鹿の食害なのか下草は笹以外は見られない。低木は馬酔木か多い。
たまにミツバツツジ。高木層は赤松の中にネジキやリョウブ、アベマキ、コナラや常緑のカシが混じる。
赤松が大きくなっていて、この先倒木が多くなりそうと懸念される。たまにコシアブラのような5枚葉。
登っていく時々に急坂があって、汗が出る。やがて道は水平となる。ススキが増えた。クリの木が多い。
懐かしいササのドーム、南峰が見えてきた。
林を登って抜けると背後に横尾山がどっしり構える。
南峰でゆっくりと眺めを楽しみつつ昼食。北峰へ下る道脇にセンブリが咲いていた。
雨量レーダーがだんだん近づいてくる。
北峰では、先客3人。お決まりの展望を楽しむ。黄葉はまだまだ。
篠山方面。
能勢町天王方面。
帰りは久しぶりに管理道を歩いてみました。
南峰に戻るとまた新たにセンブリを見つけた。意外と多い。来年も咲いてね。
北摂・戸知山 ― 2023年03月16日
■目的地:戸知山(Ca625m) <山域:北摂・豊能町>
■2.5万図:広根
■日にち:2023年03月16日(木)
■天気:晴れのちくもり
■同行者:単独
■コースタイム:
高山公民館P 発(10:40)~住吉神社(10:50)~植林入口(11:00)~マリアの墓分岐(11:10)~
ブルドーザー廃車(11:20)~鉄塔(11:30)~戸知山(11:45-12:05)~鉄塔・木代支線11(12:25)~
マリアの墓分岐(12:45)~府道(13:05)~マリアの墓(13:15)~高山公民館P 着(13:30)
箕面の鉢伏山や明ヶ田尾山に行く途中に通る豊能町・高山は戦国大名の高山右近生誕地です。
明ヶ田尾山の北東になる戸知山は、豊能町観光協会のホームページにも紹介されています。
行ったことのない山に行きたいものの、遠くに行く時間がない。ということで行ってみました。
廃校となった小学校を地域センターとした「右近の郷」に駐車しようとしたら、工事中。
高山公民館に駐めさせていただく。ここから北東を眺めると、住吉神社の鎮守の森や棚田の上に
こんもりと戸知山を思わせる高みが望まれます。
棚田は高山地区の重要な景観です。
境内に入ると荘厳な雰囲気の住吉神社を通り、棚田の脇を登って植林に入る。
随所に手作りの道標があって安心感があります。地図がなくてもいい位です。
薄暗い植林の中で幅広な少し荒れた林道に突き当たります。
ササの茂る平坦道をぐるりと回り込むように行けば、右へ分岐。ここは道標がないと迷うと思います。
植林をつづら折れた先に、朽ち果てたオート三輪とまだ形の判るブルトーザー。この山の名物とか。
やっと頭上が開けた明るい山の景色になってきました。
いい感じの山道を登って、道標に従うとピークを少し下りた所に鉄塔。
全然地図を見ていなかったのでこのピークが戸知山じゃないの? と思いつつも
道標はピークの中腹を巻くように指示しています。半信半疑で進めばゴルフ場の下。
えぇぇ、こんな所なのぉぉぉ? 地図を出して周りを見渡すと向こうに電波塔がある。
あそこが目的の戸知山のようです。初めての山はこのワクワク感がいい。
早春はまだ木々の葉が少ないのでこんな時には助かります。
ゴルフ場の他に地権者があるのか金網の柵が伸びています。その先にNTTドコモの電波塔。
山頂だけきれいに下草が刈られて展望もいい。目の前にはいつもと違う明ヶ田尾山。(冒頭画像)
しばし眺めを堪能しながらおにぎりを頬張る。
その後、来た道を戻って鉄塔上のピークのいい雰囲気の山道。
でも、すぐ脇はゴルフ場です。京都の愛宕山・地蔵山が見慣れた姿でたたずむ。
少し高圧線に沿ってこの辺りのピークであるCa640mまで行ってみた。
人の手が入る前はさぞかしと思わせる様子はあまり残っていなかった。
わずかに残る葉を落とした夏緑広葉樹の中を下りて、朽ちたブルドーザーへ。
植林自体が人工物だし、その下には不思議なコンクリートの残置がある。
林道を歩けば昭和初期を示す電柱が並ぶ。
植林を抜けて開けた林道。
と思っていたら、廃車と大きな石材の残置。
さらにはショベルカーと、人の爪痕があちこちに見られる。
ここまで揃えば、まとめて産業遺産にしてはどうかなぁと思う。
改めて2.5万図を見れば、戸知山山頂から高山集落までいくつか道が描かれている。
しかしそのほとんどは廃道と化しているようです。
府道に下りてから、薄黄色の樒の花咲くマリアの墓を詣でて帰路につく。
山頂の眺めはいいものの、人の爪痕も多く残っている山でした。
黄葉の若丹尾根・八ヶ峰 ― 2022年11月03日
■目的地:八ヶ峰(800m)<山域:丹波・京都府南丹市美山町・福井県おおい町名田庄>
■2.5万図:久坂
■日にち:2022年11月3日(木)
■天気:晴れ
■同行者:単独
■コースタイム:
五波峠発[595m](11:00)~708mPの肩(11:30)~約650mの広い尾根~
698mP北西の染ヶ谷分岐道標(12:10)~八ヶ峰山頂(12:25-12:40)~
708mP(13:40)~五波峠着(14:00)
最近は山歩きは少なくなりました。
それでも黄葉の時季は山を歩きたいなということで、少しお手軽なルートへ。
久しぶりに行くのでカーナビに五波峠をセットしてうらうら運転していると、 ん??
頭巾山の方やんか、ナビは福井県側の家族旅行村からの案内になっていました。
そんな大回りせんでもいいやろうと少し引き返して田歌へ。
五波峠への林道は薄暗い谷を上り標高500m辺りから黄葉が賑やかになります。
初めて来た時の感動が蘇る。また会えて良かった良かった。
懐かしい峠は先客7台ほど、意外と多い。
身支度をして歩き始める。
杉の木が並んだゆるい上りで50mほど標高が上がると北東が見渡せるブナ林になった。
中山谷山からシンコボ方面の若丹尾根が木々の間から望まれる。
いい雰囲気なので、ここで早くもおにぎり昼食にする。
ほぼ平坦ないい道です。黄葉も素晴らしい。何でもっと来ていなかったんだろう。
台高のブナより樹齢は若いけど、お手軽に浸れるのが嬉しい。
708mピークの肩へ少し登る。南側の黄葉を楽しみながら。立派なカエデあり。
この肩に立つと西に八ヶ峰の姿が現れます。もったいない下りも谷の紅葉を楽しみつつ。
最初にこの尾根を歩いた後はこんな感じの印象が残っていたが、
改めてのんびりまわりを見ながら歩くと、感じ方が全く変わってしまいます。
3つのコブをまいた山道の先にはさらにゆったりとした起伏の落ち葉斜面が広がる。
染ヶ谷への分岐。 2.5万図は698mPから分かれて示されているが、道標は少し北西に下りたゆる谷です。
山頂から東望、中央奥の少し右に百里ヶ岳かな。
山頂から南望、奥に日吉の大岩山かな。
数名寛ぐ山頂をあとに下山。足下もキラキラ。
頭上もキラキラ。
ゆるい落ち葉の歩きが心地いい。
時折、日がかげるとまた違った色彩。
うねる尾根が続く。
708mピークの肩へ登る。
少し時間があるので708mピークへ寄って小休止。
肩から八ヶ峰の見納め。
まだまだいい尾根は続きます。
五波峠への下りで中山谷山。
峠に着くと5台ほど残ってました。
帰路途中の美山かやぶきの里は久しぶりの観光客でごった返していました。