秋空を歩く久住山 ― 2012年10月09日
■目的地:久住山(1786.5m)・中岳(1791m)・星生山(1762m)
■日にち:2012年10月9日(火)
■天気:晴れ
■同行者:単独
■アクセス:10/8 自宅 発(8:00)=(中国・九州・大分 道)=久住IC=飯田高原・飯田ヒュッテ 着(18:00)
10/9 飯田ヒュッテ 発(5:30)=牧ノ戸峠 着(5:40)
■コースタイム:
牧ノ戸峠 発(6:00)~沓掛山(6:30)~扇ヶ鼻分岐(7:10)~久住分れ(7:40-8:05)~久住山(8:40-8:50)~
稲星山西鞍部~中岳(9:40-9:45)~御池~久住分れ(10:30)~西千里浜~星生山(11:10-11:30)~
扇ヶ鼻分岐(12:10)~沓掛山(12:35)~牧ノ戸峠 着(13:00)
大分自動車道で筑後川を遡り、日田を過ぎ玖珠に入るといよいよ山深くなってきた。
伐株山や万年山、テーブルマウンテンのような特徴ある山は新たな郷愁をかき立ててくれました。
飯田ヒュッテは山屋にありがたい宿です。
夕食は腹一杯のボリュームです。朝はおにぎりを準備して頂きました。
薄暗い牧ノ戸峠に到着。夜明けが遅い。寒いので車の中で弁当のおにぎりをひとつ頬張る。
6時、辺りが白みはじめたのでスタート。コンクリートの道が低い林のトンネルを登っていく。
途中の第一展望所でひと休み。三俣山の山影は黒い。
第一展望所から上は見晴らしが利いてくる。ワクワクして気が先へ先へと進む。
八丁原の地熱発電所から湯気が立ち上っている。
展望所は沓掛山の尾根の端にある。久住への山並みが見える、阿蘇が見える、長者原も見える。
三俣山に陽が横に射す。すべてがドラマチックな感動風景です。
尾根を辿って久住へ。まずは沓掛山。
見下ろすとなんと、たおやかな尾根だことか...同じ宿だった先行単独が小さく見えます。
あぁ、あの山に陽が射している。早く行ってみたいなぁ。どんな光だろう。
渋緑の中に紅葉が始まる木がちりばめられています。
扇ヶ鼻に陽が射す。最初見た時はこの山が久住か、あの山が久住かと気は逸るばかり。
いよいよ尾根筋にも朝日が入ってくる。自分の影が長い。広い山道。
扇ヶ鼻分岐を過ぎて西千里浜入ると一変して広い草原が広がったように見える。
星生山がすらりとたたずみ、その右に恐竜の背中のようなギザギザの山影。
風が強い時は遮るものがないけれど、今日は晴天に無風。天国のような歩きです。
ササとススキに囲まれたさわやかな道を歩いていくと、恐竜の背中の右側に
主役が現れます。これぞ久住山。輝くススキの穂の先に聳えます。
岩の間の道を抜けると岩峰が青空に突き上げる。星生崎である。恐竜のしっぽの先。
岩場を乗り越すと乾いた池のような砂地に避難小屋が見下ろせます。柔も剛も合わせ住む山。
トイレもあるので利用します。清掃協力の箱があるので入金します。
岩場を乗り越すと乾いた池のような砂地に避難小屋が見下ろせます。柔も剛も合わせ住む山。
トイレもあるので利用します。清掃協力の箱があるので入金します。
久住分れは稜線上の緩やかな峠で北千里を見下ろす。三俣山が盛り上がってる。
白い噴煙を上げる山から硫黄のにおいがかすかに漂う。
間近となった久住山が大きくそびえたち、南西はストンと谷が切れ落ちて雲海。
その中にかろうじて阿蘇の高岳のピークが顔を出す。この景色でジュースを飲む。
久住山へは広い石ころの稜線を登っていきます。斜面には小さな玉のように紅葉がもこもこと。
水のない空池を見下ろしてさらに斜面を右に巻くように登っていきます。
登山口以来のまともな上りで足もだいぶ疲れてきました。
東西に伸びる小さな尾根の真ん中あたりに辿りつき、山頂は西へ。岩のゴロゴロした山頂からは
360度の眺めです。おにぎりを食べながら堪能します。特に見下ろす火の国の高原は豊か。
そして、今までの星生山や三俣山だけでなく中岳や船上山など、ぽこんぽこんと山が重なり
まさに九重連山である。
水のない空池を見下ろしてさらに斜面を右に巻くように登っていきます。
登山口以来のまともな上りで足もだいぶ疲れてきました。
東西に伸びる小さな尾根の真ん中あたりに辿りつき、山頂は西へ。岩のゴロゴロした山頂からは
360度の眺めです。おにぎりを食べながら堪能します。特に見下ろす火の国の高原は豊か。
そして、今までの星生山や三俣山だけでなく中岳や船上山など、ぽこんぽこんと山が重なり
まさに九重連山である。
いろんなところを歩いてみたくなるが、時間も体力も限られている。今回は定番コースをとる。
中岳まで登って牧ノ戸峠に戻ろう。久住山頂からすがすがしい稜線を歩いて稲星山の方に向かう。
稲星山の西鞍部は広い草原。上から見ると赤い湿地のように見える。またまた変わった景色だ。
次々と変化する景色に翻弄されっぱなし。
中岳まで登って牧ノ戸峠に戻ろう。久住山頂からすがすがしい稜線を歩いて稲星山の方に向かう。
稲星山の西鞍部は広い草原。上から見ると赤い湿地のように見える。またまた変わった景色だ。
次々と変化する景色に翻弄されっぱなし。
その草原へは岩の点在する急坂で、降りるのがもったいない。徐々に草原のススキがわかるようになる。
空と競うように青いリンドウがたくさん咲いている。南のルートの一つ、七曲の道と合流。
なだらかなススキの原は今までとは違う雰囲気で包んでくれます。所々、足下が見えない所もある。
苦手な道だけどそれを完全に忘れてしまう素晴らしい歩きです。
空と競うように青いリンドウがたくさん咲いている。南のルートの一つ、七曲の道と合流。
なだらかなススキの原は今までとは違う雰囲気で包んでくれます。所々、足下が見えない所もある。
苦手な道だけどそれを完全に忘れてしまう素晴らしい歩きです。
そしていよいよ中岳が聳える所まで来ました。いったん御池の縁に上ります。急に人が増えてきました。
御池は静かです。
御池は静かです。
天狗ヶ城との鞍部に取り付きさらに大きい岩を巻きながら中岳山頂。
ここからの景色がまたよろしい。坊ガツルの湿原が誘うように見える。船上山は頂きを雲に隠し、
この中岳にも南東から寄ってきている。狭いので景色を堪能したらすぐに降りた。
降りながらも繰り広げられる山々の競演にため息をつきつつ名残惜しい山行をかみしめる。
久住分れには御池の南縁を辿って戻る。青緑の水面が印象的です。空池の大きなすり鉢を見下ろしながら
いよいよ人が増えた久住分れへ。
久住分れには御池の南縁を辿って戻る。青緑の水面が印象的です。空池の大きなすり鉢を見下ろしながら
いよいよ人が増えた久住分れへ。
西千里浜から上りはきついかなと思いつつもせっかく来たので、星生山に登る。
ここも素晴らしい眺めだ。北の長者原から飯田高原、大吊橋まで見える。ジュースと羊羹で一息。
おばさんが単独で登ってこられた。今度娘を連れて上るので下見だという。
この西の尾根は下りやすいかを尋ねると、岩峰を巻いて下りるから大丈夫とのこと。
お互い気を付けてと別れを告げ、草原の尾根を下った。
ここも素晴らしい眺めだ。北の長者原から飯田高原、大吊橋まで見える。ジュースと羊羹で一息。
おばさんが単独で登ってこられた。今度娘を連れて上るので下見だという。
この西の尾根は下りやすいかを尋ねると、岩峰を巻いて下りるから大丈夫とのこと。
お互い気を付けてと別れを告げ、草原の尾根を下った。
途中の斜面はミヤマキリシマだろうか、早くも紅葉していて、青空に映える。3人組とすれ違う。
岩峰の手前で右手の池塘に向かって降りていく。岩もある急斜面だが、木に掴まれば難なし。
谷を登り返して少しやぶっぽい道はすぐに歩きやすい稜線に乗りました。
扇ヶ鼻分岐でいよいよ楽しかった山道も景色が変わる。久住山が隠れるのだ。
それでも快適な山道、沓掛山で振り返り、展望所で振り返り、なごり惜しくなる。
それでも快適な山道、沓掛山で振り返り、展望所で振り返り、なごり惜しくなる。
牧ノ戸峠へはコンクリ道がきつい。昼下がりは観光地と化した駐車場でリュックを置き。
売店でサイダーを求めた。うまい。
売店でサイダーを求めた。うまい。
温泉をどこに入るか迷ったが、昨日宿で紹介された温泉宿「馬子草温泉 きづな」にする。
まだ昼下がりで独り占め。露天風呂の先に久重が聳えるぜいたくさ。至れり尽くせりです。
まだ昼下がりで独り占め。露天風呂の先に久重が聳えるぜいたくさ。至れり尽くせりです。